一般社団法人 沖縄じんぶん考房

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kokuba children's center那覇市国場児童館

BUSINESS DESCRIPTION
業務内容

すべての子どもに、
のびのびと育つ場所を。
児童館は、児童福祉法第40条に規定され、児童に健全な遊びを与えて、健康増進や情操を豊かにすることを目的として設置された児童厚生施設です。全ての子どもを対象に遊びの場を提供し、子どもの居場所になるだけでなく、近年は乳幼児と保護者の居場所としての役割も果たすようになりました。

私達は、2013年4月に那覇市から国場児童館の運営を引き継ぎ、「子どもたちのふるさとを創る~子どもの今に寄り添い、子どもと地域がつながる拠点を目指す~」をテーマに定め、児童対応や行事実施、地域参画に積極的に取り組みました。
子ども達との関わりの中で、「毎日を一緒に共有したい」という子どもニーズは非常に高いと感じたため、行事の調整、対応方法の工夫、働きやすい職場づくりをしながら運営しています。

第二期指定管理期間を迎えてからは、『子ども達が、子どもとしての幸せを感じられる毎日を過ごすことができるように。日本一、子どもの日常に寄り添う児童館を創る。』をミッションとして、子どもの日常を見守り、遊びを通して関わり、体験の場を作る取り組みをしています。
所在地 那覇市字国場353番地
開館時間 午前10時から午後6時まで
休館日 毎月第三日曜日、国民の祝祭日(子どもの日は開館)、慰霊の日、年末年始(12月29日~1月3日)

異年齢交流と
人間関係の学び

0歳~18歳までの児童に対して、遊びをとおして異年齢も含めた人間関係を学び、友達の輪を広げていく。

行事・イベントによる
情操教育

行事やイベントなど様々な体験を通して、情操を豊かに育てる。

親子の集いと
地域の子育て支援

つどいの広場事業などを通して、乳幼児の親子が集い、保護者同士の交流と子育てを楽しむ場を提供し、相談にも対応し地域の子育てを支える。

食を通じた家庭支援

児童をとおした食支援の取り組みを行うなど、家庭の抱える課題を見守り、必要な場合は公的支援へとつなぐ。

OPERATION POLICY
運用方針

「 子どもの日常に寄り添う、日本一の児童館をつくる 」

那覇市国場児童館では、子どもたちが安心して過ごせる「居場所づくり」を大切にしています。
遊びを通して自然に友達ができ、自己表現の場が広がります。年齢や個性に応じた多様な遊びの中で、
子どもたちがのびのびと成長できる環境を提供します。誰もが「自分らしくいられる場所」として、
地域の子どもたちを見守り、支え続けていきます。

  • feature01乳幼児と親子の居場所をつくる

    子ども・親子の利用施設ですが、利用の第一歩のハードルを下げるために、必要な方に届くための情報発信、安心して利用できる環境づくり、保護者との関係づくりに取り組みます。

  • feature02遊びをとおして児童の健全育成に取り組む

    子どもたちの日常を充実させる遊びを提供するだけでなく、話し相手となり、友達づくりや地域と関わる機会を提供し、子どもの成長に必要な大人の関わりを豊かにしていきます。

  • feature03食育や見守りを目的とした食支援

    児童館という子どもが日常的に利用する施設のため、福祉的困窮対策としてではなく、子どもの健全育成の視点で、人間関係を大事にした食事の機会づくり、「ご近所からのおすそ分け」のように、保護者との関係を大切にした見守りの手段として食支援を行います。

  • feature04体験活動の充実

    工作、運動、料理など、生活の中で役立つ体験の場と、遠足や地域活動など、思い出作りや社会経験につながる体験の場づくりに取り組み、体験を消費させるのではなく、生きる力につながる体験の蓄積ができるように取り組みます。

FEATURE
事業の特徴・
目指していること

子どもの生活環境には、関係性や経済的貧困、保護者の長時間労働、ヤングケアラーなど、
子どもの育ちに影響を与える要因があります。その様な中だからこそ、日々の会話や関わりをとおして、
子どもと大人が信頼関係を築き、困りごとを話し合えるようにすることを大切に運営します。
そのうえで、地域の事業所と連携した行事を行うことで地域の皆さんにも関係をつなげ、
体験をとおして様々な思い出を作り、自分らしさを育てられる環境を作ります。
また、日頃の付き合いの中で福祉的課題を見つけた際は適切な支援機関につないだり、
食育活動の一環としての食支援などを行い、助ける↔助けられる関係ではなく、
見守る↔必要な時は手伝うといった、関係が豊かになることを目指して、支援に取り組んでいきます。

TSUDOI NO HIROBA PROJECT
那覇市つどいの広場事業
ソレイユ

「ソレイユ」は、乳幼児とその保護者が気軽に立ち寄り、
安心して過ごせる交流の場です。
子育て中の親子が出会い、ふれあい、
情報を共有しながら成長できる空間を目指しています。
項目 内容
活動曜日 火曜・水曜・金曜
活動時間 10時~14時
活動内容 子育て中の保護者の交流、情報交換の場を提供し、定期的な講座の実施などを通して、子育て支援を行う。

OUR JOURNEY
これまでの歩み

2013年4月に那覇市から運営を引き継ぎ、「子どもたちのふるさとを創る児童館~子どもの今に寄り添い、子どもと地域がつながる拠点を目指す~」をテーマに定め、これまで児童館が取り組んできた行事を継続し、地域参画に積極的に取り組みました。その結果、地域と連携した活動や子どもの課題に関する学校や地域関係者との連携ができるなど、地域と児童のつながりづくりなどができました。初年度と比較し、利用者が24%増加したことからも、日ごろの関わりを重視することが、児童の満足度を高めたといえます。

しかし、児童との関わりの密度を上げるためには、職員配置だけでなく、業務量も含めてゆとりを持たせる必要があります。また、様々な企画を実施する中で、「体験をさせたい」という保護者のニーズは一定程度ありますが、「毎日を一緒に共有したい」という子どもニーズは非常に高いと感じたため、子どものニーズを優先し、行事を6割以上削減しました。

また、児童館の社会認知度が低くいこともあり、児童館の取り組みや必要性を発信するため、地域への参画や連携に取り組んできましたが、予算不足から情報発信に注力することができませんでした。地域参画を通して、ある程度地域の中での認知度は高めることができたため、今後は地域との継続した情報共有を行いつつ、より児童館の児童のための地域の参画を目指して、外部との連携をしていく必要があると考えています。

この様な考えをもとに、子どもの日常を大切にする関わりをベースに、地域の方々と一緒に取り組む活動を増やすように意識し、第二期指定管理期間は取り組みました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大という、未曾有の事態が発生。子どもたちの日常の行動制限が強く行われるなど、緊急事態の中で、子どもの権利の侵害が許容される状況が続きました。新型コロナウイルスの感染拡大以降、子どもの自殺、引きこもりや不登校などの児童も増加しました。国場児童館を利用していた児童や家庭にも、虐待や貧困状態など、様々な困窮状況が発生したため、民生委員やフードバンク、那覇市社会福祉協議会のCSWと連携を強化し、気になる家庭への見守り支援を行う等の対応を続けてきました。

この様な子どもの状況を改善し、子どもの権利が尊重される社会の実現を目指して、令和4年12月には、県内外の子ども支援団体と連携した行事、「子どもの権利条約フォーラムin那覇/沖縄」を開催。玉城デニー沖縄県知事をはじめ、延べ1,500人が参加し、子どもの権利が守られる社会づくりについての学びを深める機会を創出しました。この行事を通し、子どもの権利条約の理念を広めることには一定程度の成果はありましたが、社会の状況はまだ変わっていないため、那覇市における子どもの権利条例の制定に向けた子どもの参加など、児童館としても積極的に取り組んでいくことが必要です。

子どもの日常を支える居場所づくり

那覇市からの運営引継ぎ以降、子どもたちの今に寄り添う児童館を目指し、毎日の関わりを大切にした「ふるさとのような居場所づくり」に取り組んできました。密な関わりを重視し、子どものニーズに合わせた環境整備を行っています。

地域との連携と情報発信

行政・学校・地域団体などとの連携を深め、虐待や困窮家庭への見守り支援も実施してきました。特にコロナ禍以降は民生委員やフードバンク、CSWと協力し、子どもと家庭の安心を守る活動を継続しています。情報発信にも努め、地域の理解と参画を促進してきました。

子どもの権利を広げる取り組み

行事やイベントを通して子どもの情緒を育む一方、令和4年には「子どもの権利条約フォーラムin那覇/沖縄」を開催。1,500人が参加し、県内外の支援団体と連携して子どもの権利を考える機会を創出しました。今後も条例制定に向け、子どもの声が活かされる社会を目指して活動を続けていきます。